2012年5月25日 (金)

メガマインド(10米)

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ドリームワークス制作のCGアニメーション。
設定はスーパーヒーロー物のパロディといった内容ですが、
そのヒーロー「メトロマン」が主役ではなく
街を我が物にしようと企てている悪役「メガマインド」が
主人公というところが新鮮で面白かったです。
ストーリーもなかなか凝っていて、
正義の味方「メトロマン」を殺してしまったために、
戦う相手を失って生き甲斐を無くしてしまうという展開。
退屈を解消するために「メトロマン」の細胞から
新たなヒーロー「タイタン」を創り出すも、
タイタンは正義のためにその力を使わずに世界を破壊し始め、
焦ったメガマインドが仕方なく正義のために戦うことになる…
スーパーヒーローが現実に悩むというパターンの作品に
ディズニーの「Mr.インクレディブル(04)」がありましたが、
今作はさすがドリームワークスの作品だと思います。
「シュレック」もそうだけれど、このひねくれ具合がいいですね。
子供でも楽しめるとは思うけれど、善悪の関係が複雑なので、
大人のためのアニメーションかもしれません。
http://www.megamind.com/

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2012年5月21日 (月)

アンノウン(11米・独)

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うまく騙されてしまいました。この感覚は久しぶりですね。
不可思議なことが連続して起こり、何が本当かわからなくなるのですが、
疑わせない演出が見事で「秘密」が解るシーンには舌を巻きました。
何を書いてもネタバレになってしまうので記事にしにくいな。
見る前にオチがバラされたら面白さが無くなるタイプの作品ですからね。
「シックス・センス」でブルース・ウィリスはすでに死んでるねんと、
耳打ちされたらそこで終わってしまうようなものです。
えっ!まだ「シックス・センス」見てなかった?それは失礼しました。
アクション映画づいているリーアム・ニーソンですが、
「96時間(08)」のような迫力を期待すると肩すかしに合います。
この映画、他にもいい役者が出ているところも見所です。
エイダン・クイン、ダイアン・クルーガーにフランク・アンジェラ。
舞台がドイツだけに重鎮のブルーノ・ガンツも登場します。
さて、やはり何も書けないので短いですがこのあたりで失礼します。
見て損はない最近希に見る良く出来た
サスペンス映画であることは間違いないと思います。
http://wwws.warnerbros.co.jp/unknown/

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2012年5月17日 (木)

アジャストメント(11米)

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SF映画の金字塔「ブレードランナー(82)」の原作者
フィリップ・K・ディックの短編小説を映画化。
すべての運命は定められていて、逸脱しそうな場合は
運命調整局(アジャストメント・ビューロー)という組織が
超人的な能力を使って介入し、管理・調整しているという物語。
短編を2時間の映画にするには、その膨らまし方の上手さが問われます。
原作の味をいかに生かすか、脚本の力が絶対的に必要になりますね。
本作は「ボーン・アルティメイタム」の脚本家ジョージ・ノルフィの
デビュー作。もちろん脚本も彼が書いています。
SFには違いないですが、他のフィリップ・K・ディックの作品に比べると
サスペンス色が少なくて、ラブストーリー要素が大きいもの。
そのあたりで中途半端な事になったのは間違いありません。
無理矢理すぎる設定が多すぎたので、イマイチ乗れなかったのですが、
「どこでもドア」の場面だけはは良く出来ていましたね。
主演のマット・デイモンもミスキャストだったかも。
「ボーン…」で組んだこともあって気心しれているという事でしょうか?
アメリカ大統領まで上り詰める上院議員には見えないところが残念。
http://cinema.pia.co.jp/title/154566/

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2012年5月13日 (日)

ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡(08米)

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1976年5月。フランス・パリにあるインターコンチネンタルホテルの
パティオで開催されたワインのテイスティング・イベントで
フランス勢を打ち破りアメリカのカリフォルニアワインが見事優勝した
「パリ・テイスティング事件」を題材にして作られた映画です。
おもしろい映画だったから劇場未公開は残念だったと思います。
伝説となっている実話ということですが、脚色の大きさは感じますね。
イベントの仕掛け人はスティーヴン・スパリエというイギリス人。
本作ではアラン・リックマンが軽やかに演じています。
その年はアメリカ建国200周年という節目でもあり、
カリフォルニアにも優れたワインの醸造家がいることを知っていた彼は
ブラインド(銘柄を隠して)での比較試飲会を企画するわけです。
スパリエ氏もカリフォルニアワインが勝つとは思っていなかったかも。
しかしこの事件はワインの世界を変えてしまいます。
フランス産絶対主義だった愛好家達もその品質を認めることになり、
オーストラリア、チリといったニューワールドのワインも
このあと脚光を浴びることになるわけですからね。
物語はその優勝したワイナリー「シャトー・モンテレーナ」を舞台に、
テイスティング会へ出品するまでの紆余曲折の展開を
厳しい経営状態の中、完璧なワインを目指す醸造家の父と
学業半ばでヒッピー状態の息子との関係を中心に描かれています。
頑固な親父をビル・プルマン、その息子がクリス・パインです。
私はワイン好きと言っても、安酒しか飲んでいないので何も語れませんが、
2000円までのワインならフランスのより、チリ産の方が口に合います。
赤ならカベルネのフルボディ、白はキリッとしたシャルドネが好み。
カリフォルニアのホワイト・ジンファンデルの軽い飲み口も好きですね。
どちらにしても私の飲酒は食事をおいしくいただくためです。
これからも産地にこだわらずに飲みたいと思います。
ちなみにナパ・バレーの銘柄はロバート・モンダヴィがお気に入りです。
http://www.bottleshockmovie.com/
http://www.montelena.com/

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2012年5月 9日 (水)

プリンセス トヨトミ(11日)

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我が街・大阪が舞台なので気になっていた作品。
撮影時のエキストラ募集のニュースも知っていましたしね。
全国公開の映画ですから「大阪」をステレオタイプで描く必要があるのは
わかるのですが、ピンとこないシーンも多々あったので、
フジテレビの亀山千広+鈴木雅之コンビではなく、
もっと大阪を理解している、その空気を表現できる大阪出身の
監督・スタッフで撮って欲しかったと感じたのが素直な印象です。
系列局の関西テレビも制作に加わっているので、
山本アナがチラッと写るところだけはニヤリとするところでしょう。
兵庫出身の堤真一が標準語、東京生まれの中井貴一が大阪弁。
このあたりは気になりませんでしたけどね。
綾瀬はるかの天然ぶりはそのまま地のようで可愛かったです。
ロケーションは見ているだけで楽しいですね。
新世界、道頓堀はもちろん空堀商店街のようなマイナーなところも…
南大阪の人間としては南海難波駅構内のシーンが嬉しかったかな。
テレビ番組の「ケンミンショー」を見ていても大阪だけは別扱い。
武家社会と商人の町だったというベースの違いが根本にあるわけですが、
いかに関東(東京)との違いが多いか、大きいかがわかります。
私は東京本社の会社に務めているので痛感すること頻りですから。
万城目学の原作は未読ですが、この発想はいいですね。
実は独立国だったという荒唐無稽な設定も納得させるものがあります。
冒頭の「大阪夏の陣」の場面はスケール感を感じさせて、
秘密の地下通路が登場するまではワクワクさせてくれましたけれど、
そこからがどうも尻すぼみ。ストーリーに弾みがなくて残念。
エキストラを集めたシーンにも工夫が足りなかったと思いますね。
とは言いながら、楽しめたし面白いところも十分ありました。
http://www.toho.co.jp/lineup/princess_toyotomi/

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2012年5月 5日 (土)

トロン:レガシー(10米)

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前作「トロン(82)」を見ていないのであれば、
今作を鑑賞するまえに必ず見ておく必要があります。
(見ていないと説明不足で唐突に感じる場面も多いと思います)
この30年でいかにコンピュータ・グラフィックスが進化したのか!
前作で登場した数々のモチーフが現代の技術によって、
どれだけテイストを変えずにグレードアップしたかを楽しむ作品です。
とは言っても続編を待ち望んでいたのは私達の世代だけでしょうね。
その「期待」が大きすぎたかな?
シド・ミードによる世界観は踏襲されていて良かったのだけれど、
もう少し重みと深みのある脚本が欲しかったですね。
前作もストーリーは平板で当時の最新CG映像だけが売りの
映画だったわけだけれど、ワイヤーフレームやマトリクスが背景の
漆黒の画面に未来を感じてワクワクして見た記憶があります。
映画を見た帰り道、同僚だったi君と時代が変わる予感の話をしました。
今見ると古く臭さは否めないし、どこが最先端だったの?と思うでしょう。
以前にも書いたと思うけれど、自分自身が「コンピュータ」を使って
仕事をすることになるなんて、その頃は考えてもいませんでしたからね。
「トロン」が公開された80年代前半といえば、
ポジフィルムに焼き付けられた「トロン」ぽいCG画像をレンタルしてきて、
会社案内の表紙に使うことが流行っていたし喜ばれた時代でした。
もちろん印刷会社への入稿はそのアタリの印画紙を貼った紙の原寸版下。
そんなアナログだった仕事があっという間にデジタルに移行しました。
デザインワークもですが、あらゆる物が変わってしまいましたね。
またまた話が映画から逸れてしまいました。
今作、ジェフ・ブリッジスの若い姿(前作の頃)のCGの出来が凄い!
人物の再現もここまで来ると本人かどうか見分けがつかなくなるかもね。
トロン(アラン)を演じたブルース・ボックスライトナーも出ています。
システムの中では黒ずくめで顔は見せませんでしたけれど。
私は放置されていたゲームセンターで流れるジャーニーの曲に
遠く過ぎ去ってしまった80年代をほろ苦く懐かしく思い出していました。
http://www.disney.co.jp/tron/

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2012年5月 1日 (火)

フード・インク(08米)

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今私達が直面している食の安全を考えるには格好の教材でした。
農業も畜産もすべては工業化されたシステムの中で
「食品」は作られ、知らず知らずの間に口に入れているという事実。
ただこれはアメリカの話であって、関係ないと思ったら間違いです。
それは飼料として日本にも輸入されている「物」があるからです。
その「物」とは遺伝子組換えによるトウモロコシ。
なぜ遺伝子をさわるのかというと枯れ葉剤で死なないようにするため。
雑草を枯らす薬はベトナム戦争で使われたものとは違うのですが、
そのノウハウを持つメーカーと種子製造メーカーが作り上げた
特別な農薬と、それに耐性を持つ遺伝子組換えコーン。
大量に生産される不味くて人が直接食べないトウモロコシなのです。
そのほとんどは牛・豚・鶏などあらゆる動物の飼料になります。
特に牛はもともと牧草や干し草を食べて育つものですが、
トウモロコシを与えることによって早く大きく育つということです。
自然ではない食事をする牛は当然胃を悪くして病気になります。
そこで登場するのが「抗生物質」。これを飼料に混ぜているわけです。
育て方も酷くて運動もままならないスペースで飼われています。
そんな牛のミンチがファーストフードのパティなどに姿を変えます。
話はまだ終わらなくて、飼料や燃料に使ってもまだまだ余るコーン。
それが今度は食品添加物となって様々な食べ物に侵入します。
コーン・シロップ、コーン・スターチ、コーン油などなど…
肉さえ食べなければという問題ではなくて、
現にアメリカのスーパーで売られている製品の90%以上に
何らかのコーン由来の物質が使われているということです。
こうなるともう逃げ場がありません。
食品メーカーが考えることはいかにローコストで利益を上げるか。
アメリカ映画の凄さは企業名が実名でバンバン出ていること。
スポンサーのうるさい、そして気を使う我が国では無理な事ですね。
この映画も普通の民放では放映できないでしょう。
http://www.cinemacafe.net/official/foodinc/

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2012年4月27日 (金)

トゥルー・グリット(10米)

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ジョン・ウェイン主演の「勇気ある追跡(69)」を
ジョエルとイーサンのコーエン兄弟がリメイクした西部劇。
大好きなジェフ・ブリッジスがアカデミー主演男優賞を獲りました。
ジョン・ウェインも69年の前作で受賞しているわけで、
いかにこの物語に登場する保安官ルースター・コグバーンという
キャラクターが魅力的で、アメリカ人好みの「男前」なのか解ります。
飲んべえで荒くれ者だけれど、銃の腕は立つ。
いい加減そうなのに義理堅いところ、そして可愛いところもある。
その絶妙な役どころをジェフ・ブリッジスが彼らしく上手く演じています。
「クレイジー・ハート」の歌手役と少しカブるところはあったけれどね。
旧作の「勇気ある追跡」はテレビの洋画劇場で観た記憶が曖昧で、
見ていたとしてもかなり昔の話なので、これを機会に鑑賞しました。
原作は読んでいませんが、エンディング以外はほぼ同じ展開。
若き日のロバート・デュバルが悪役で出ていて驚きました。
頭の方はこの当時からすでに…だったんですね。
出番は少ないながら存在感を感じるのはさすがです。
リメイクを見る時、良かったなと思う場合と止めて欲しかったと
考えてしまう場合の両極端になってしまうわけですが、
今作は私が感じるところ、時代に合わせた成功例だと思います。
評価は人によってまちまちになるのでしょうね。
オリジナルへの思い入れの大きさがポイントになりますからね。
前作のアップテンポの音楽と美しい荒野の風景も捨てがたいけれど、
ストーリーを考えると今作の演出の方が合っていると感じました。
ラストの語り口もコーエン兄弟らしくて好きだな。
http://www.truegrit.jp/

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2012年4月24日 (火)

冒険者たち(67仏)

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若い頃から何度も繰り返し見てきている作品です。
久しぶりに見てみようと考えたのには理由があります。
今年3月に亡くなった私の師匠S氏が愛していた映画だからです。
ドラマチックなストーリーの面白さはもちろんですが、
主演の一人、ジョアンナ・シムカスのことをすごく気に入っていました。
私も彼女が演じたレティシアという女性の印象が強く残りました。
後半、あまりにも突然あっけなく死んでしまうからでしょうね。
スレンダーなそのスタイルとコケティッシュな笑顔が魅力的でした。
その彼女とアラン・ドロン、リノ・バンチュラが織りなす微妙な三角関係。
ニューシネマの名作「明日に向かって撃て!(69)」もそうですが、
この設定は人の心をキュンとさせる物語の要素のひとつだと思いますね。
3人が繰り広げる冒険の数々。
曲芸飛行のできるプロペラ機で凱旋門をくぐり抜ける、
新型エンジンを設計してドラッグカーでスピード記録を目指す、
アフリカの海底に沈む宝物(トレジャー)をハンティング。
次々に挑むアドベンチャーにワクワクさせられたものです。
レティシアが廃材を使ったアート作品で個展をするのも「冒険」のひとつ。
彼女の夢、要塞の島をホテルにするというのにもロマンがあります。
この時代の映画音楽が大好きなんですが、
これほど音楽が大胆に力強く迫ってくるものは少ないと思います。
ピアノと口笛だけで奏でられる旋律の素晴らしさは不滅です。
でもこの作品、思い入れがあって浸れる世代は50代以上でしょうね。
若い人にはリアリティがなく、物足らないと感じるかもしれません。
http://cinema.pia.co.jp/title/9045/

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2012年4月21日 (土)

黒部の太陽(68日)

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製作者の石原裕次郎の意向もあって、今まで1度しかテレビ放映もなく、
ディスク化もされていない幻の作品とも言える大作。
「東日本大震災復興支援」として各地でノーカット版の公開が決定し、
ようやく劇場で見ることのできる日がきたようです。
三船プロと石原プロが共同で制作することになったのは、
五社協定という当時の映画界の取り決めの壁が大きかったようですね。
スター俳優は専属契約で、他社への出演(貸出)は許されていませんでした。
紆余曲折あった中ですが、男優陣のキャストは豪華です。
私の世代なら知っている懐かしい顔が次々に登場して感動ものでした。
この時代のスペクタクル要素のある映画を見たときに
ついつい書いてしまうことなんですが、
CGやVFXのない時代に「良くここまで撮れたな」ということ。
出水シーンは事故で裕次郎本人も負傷したということですが、
セットとは思えない迫力がありました。
高度経済成長を遂げていた日本の電力需要のためとはいえ、
こんな過酷なプロジェクトがあったことを知るにはいい題材です。
映画は熊谷組が請けおった「関電トンネル」工事を描いています。
破砕帯(活断層による地層が砕かれた部分)を越えるための、
困難を極めた現場の様子がまるでドキュメンタリーのようでした。
石原裕次郎は一歩ひいた感じで、主役は三船敏郎。
今見ても威風堂々としていて、いい役者ですね。
ハリウッドで認められる日本人俳優が増えてきてはいますが、
三船敏郎のような雰囲気のある人はまだ出てきていないと思います。
http://cinema.pia.co.jp/title/23584/

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